【リュカ】
「うわあ……」

【くるみ】
「…………」

【リュカ】
「似合う〜……似合う〜……。
いいね〜……素敵だね〜……」

【くるみ】
「そうかな……」

【リュカ】
「うん、うん〜……、
凄く似合う〜……似合う〜……、
プレゼントして〜……よかった〜……」

【くるみ】
「……ありがとう……」

そこまで言われたら、本当に似合ってるって
思っても大丈夫……だよね?

こんな格好したことないし、
私には絶対に似合わないって思ったから、
さっきまではなんとなく居心地が悪かった。

だけど、ここまでリュカが褒めてくれてるんだから、
少しくらい自信持っても、いいんだよね……?

【くるみ】
「ねえ、だけど、どうしてメイド服なの?」

【リュカ】
「めいど〜……?」

【くるみ】
「そう、この服。
お屋敷でメイドさんが着る物でしょう?」

【リュカ】
「お屋敷〜……? めいど〜……?
ん〜……そうなの〜……?」

どうやらリュカは、この服装の意味を
よくわからないまま買ってきたみたい。

でも、じゃあ、ますますどうして メイド服だったんだろう。