【デルタ】
「……なんだこれは」

【エヴァンス】
「くるみがね、服が欲しいって言うんだ。
だから、新しい服を着せたんだ」

【デルタ】
「……それはわかった。
だが、何故メイド服なんだ?」

デルタが私を睨みつけるけど、
それは私の方が聞きたいよ……。

【エヴァンス】
「僕の趣味!
ひらひらふわふわしてたほうが楽しいでしょ?」

【デルタ】
「…………はあ」

デルタの冷たい視線が痛くて、
本当は今すぐにでも着替えたかった。

だけど制服はエヴァンスにとられちゃったし、
もう着替えられる物がなかった。

【デルタ】
「エヴァンス……私は前々から思っていたが、
食べ物の趣味といい、服装の趣味といい、
君の趣味は私には理解しがたいものがある」

【エヴァンス】
「そうかな?
女の子の趣味はいい方だと思うよ。
ねえ? くるみ」

そこで私に同意を求めないで欲しい。

【デルタ】
「…………はあ」

【エヴァンス】
「博士も、可愛いと思うでしょ?
何か言ってあげてよ」