space
▼ SCROLLING ▼

【アーシェ】
「違う……こんなの……違う……」

レニを求める自分と、拒む自分が戦っている。

このままじゃ、この人にいいようにされちゃう。

【レニ】
「違わない……、おまえは俺のものだ……」

【アーシェ】
「違う……、違う……」

【レニ】
「絶対に離さない……、一生、手放さない」

ぐいっと、片足を大きく持ち上げられた。そのままレニの肩の上に足をかけられ、もっと深くにレニが入ってくる。

【アーシェ】
「んん……っ」

奥を突かれる度、自分でもわかるくらいに雫が次々と溢れ出してくる。

痛みと、快感と、ごちゃごちゃになって私に押し寄せてくるから、私はやっぱりレニの温もりを求めずにはいられなかった。

【アーシェ】
「ん……あん……レニ、レニ……」

その名前を呼ぶ度、不思議と少し恐怖が薄らぐ。

【レニ】
「もっと俺を求めろ……、俺を呼べ……」

低く呟く声が、私の体の中に杭のように重く打ち込まれていく。

それが奥を貫くレニ自身と私の中で絡み合い、さらに強い波となって体の内側から押し寄せてきた。

【アーシェ】
「んんっ……、いやあ……、レニ、や……ぁ」

【レニ】
「おまえに俺を刻み付けてやる……、一生、逃れられないくらいの、深い傷跡をつけてやる……」

【アーシェ】
「や……あ……」

space